良い知らせと悪い知らせがある

良い知らせと悪い知らせがある

本当に良い映画も、良くない映画もレビューします。

参加レポート!「立川決戦 ウルトラセブン放送50年記念 ~極上爆音上映~」

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こんにちは、もとむらはじめ(@motomurahajime)です。

行ってきました...念願のお祭り。

「立川決戦 ウルトラセブン放送50年記念 ~極上爆音上映~」

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本日の記事はセブン極爆上映に参加したレポートをお送りします。

 

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イベントのあらすじ

立川シネマシティでは過去に「立川決戦」と題して、2015年にゴジラ生誕祭極爆、2016年にはウルトラマン放送50年記念極爆が開催されています。

こういうファン垂涎のイベントを催してくれるシネマシティさんに感謝。

そして2017年の特撮作品記念上映は「ウルトラセブン」。

今年はウルトラセブン放送50年ということで、イベントに先駆けてTwitter上では上映する作品のアンケートも行われていました。

ウルトラセブンといえばどの回も名作揃いですからね~

僕の大好きなキングジョー登場回である「ウルトラ警備隊西へ」は、前編・後編とありますし。

アンケートの結果、次の作品の上映が決定したのです。

  • 第3話「湖のひみつ」
  • 第26話「超兵器R1号」
  • 第28話「700キロを突っ走れ!」
  • 第43話「第四惑星の悪夢」
  • 第49話「史上最大の侵略(後編)」
  • ウルトラファイト傑作選
  • レッドマン傑作選

これに加えて、ゲスト登壇者のトークセッションや、DJいぬさんによる怪獣DJタイム、さらには円谷プロより新番組『ウルトラマンジード』の予告映像など、盛りだくさんの内容でした。

『ウルトラファイト』『レッドマン』はともかくとして、どの回も名作揃い...と思いきや、ひときわ異才を放つ回がひとつ。

そのひときわ異才を放つ回が、今回のイベントで一番盛り上がっていました。

 

各エピソードを極爆で観た感想

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最初に言い訳をしておきますと...

個人的にチケットの予約が開始された直後に購入するほど楽しみにしていたイベントなのですが、今日は仕事やら人に会う約束やらが立て続けに入ってしまって、参加できたのが第26話「超兵器R1号」からでした。

いやあ~エレキング登場回、観たかったなあ...

というわけで、各エピソードを極爆で観た感想の最初2話分はこうなります。

 

第3話「湖のひみつ」→観てない

第26話「超兵器R1号」→ラスト1分だけ観た

 

後ろの列の真ん中の席(けっこういい席)を予約していたものの、如何せん途中参加になってしまったので...

ただ、第26話がさすがに重いエピソードというか、知る人ぞ知る軍拡競争をテーマにしたエピソードなので、観客の皆さん真剣に見入っている感じでした。

 

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本当に場内が沸いたのは、第28話「700キロを突っ走れ!」から。

これ、僕も意外なエピソードが選出されたなあと思ったんですよ。

『ウルトラセブン』と言ったら、やっぱりメトロン星人登場回の第8話「狙われた街」とか、キングジョー登場回の第17・18話「ウルトラ警備隊西へ」とか、ガッツ星人登場回の第38・39話「セブン暗殺計画」などなど...

まあ名作揃いですが、恐竜戦車登場回の第28話「700キロを突っ走れ!」が人気とはびっくり。

皆さん、そんなに恐竜戦車が好きなの?たしかにデザインはかなりぶっ飛んでるけど...

そんな思いで上映が開始されたわけですが...いやいや、完全にナメてました。

サーセン、抜群んんんに面白かった!

 

これは「ウルトラ警備隊のキャラ萌え回」でしたね。

スクリーンの大画面で、さらにセブン大好きな皆さんと観たからこそ気づけた、第28話の狂いっぷり(褒め言葉)。

最近ではHuluやNetflixなどで『ウルトラセブン』が配信され、自宅で観る機会も多いんですが、ひとりで観てると全然気づかなかった面白さでした。

なるほど、上映エピソードに選出されるだけのことはある。

挙げればキリがないほどいろいろ狂ってました。

人間爆弾とか、キリヤマ隊長とか、敵を欺くにはまず味方からとか。

会場内から「アマギ隊員がんばれーーー!」という声援が起こったのも良かったなあ(笑)

参加された方のTwitterから、会場の熱気が伝わります。

 

 

 

もうこのエピソードの印象が強すぎて、他の回が霞んでしまうくらいでしたよ。

もちろん、実相寺昭雄監督の第43話「第四惑星の悪夢」は『世にも奇妙な物語』のようなジワジワとくる恐怖感がありましたし、言わずもがな「史上最大の侵略(後編)」は涙なしには観られない最終回でした。

傑作選として上映された『ウルトラファイト』も『レッドマン』も、各エピソードで必ず会場が大爆笑の渦に包まれるほど。

でも、それでもMVPはどれかと問われたら...やっぱり「700キロを突っ走れ」でしょうね。

この後のトークセッションで、ゲストの河崎実監督が「だいたいそういう話は脚本が破綻してるんだよね。役者さんは破綻に気づいててもちゃんと演じる」という指摘がありましたが、これはもう的を射すぎていて爆笑モノでした。

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豪華ゲストのトークセッション

 

今回ゲストとして登壇されたのは、お笑いタレントのなべやかんさん、怪獣デザイナーの西川伸司さん、最新作『大怪獣モノ』の河崎実監督、そして『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督。

この4人のトークセッション、面白くないわけがない。

皆さんそれぞれに特撮オタクで怪獣オタク。飛び出すエピソードがかなりマニアックで、ついていけない部分もあったんですが、それでもやっぱり興味深い。

それこそ「テープが擦り切れるほど」円谷作品を観てこられたゲストの方々ですから、濃いトークのオンパレードでした。

とくに今でも毎日『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』を観ているという河崎監督の重箱の隅をつつくようなツッコミもキレッキレ。

第8話「狙われた街」で、「人を狂わせるタバコを吸って暴れるソガ隊員を止めに入るアマギ隊員の動きが初代ウルトラマンそのもの」というヘビーローテーションしているからこその視点は興味深かったですね。これは今から見直さないと!

というわけで、まとめ

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50分ほど遅れて参加して、入場した直後は会場が静まり返っていたので「今日は静かに観るイベントかなあ?」など思いましたが、いやはや杞憂でしたね。

笑いあり、声援あり、涙あり、おもしろエピソードあり、非常に楽しかった!

 

25年ほど前に初めて再放送を観た僕のようなアラサー世代も、十分に楽しめるイベントだったと思います。

来年は「帰マン」の極爆?それとも別の作品かな?

今から非常に楽しみです。

参加された皆さま、お疲れ様でした。

地球人に生まれてよかった!!

 

Amazonプライムビデオなら『ウルトラセブン』が見放題!

 

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新たなSF映画とプロレスと。映画『メッセージ』の感想、レビュー。

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こんにちは、もとむらはじめ(@motomurahajime)です。

もう5月も下旬ですよ…2017年の経過は2016年より早い!

あっという間に上半期も終わりそうです。

そろそろ「上半期映画ランキング」の準備でもしようかな。

さて、今回も新作映画を一本観てきました。

映画『メッセージ』です。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が宇宙船のデザインのインスピレーションを「日本のお菓子『ばかうけ』から得た」という、嘘かマコトか定かではないメッセージを残したことでも話題となりました。

それでは、レビューへとまいりましょう。

 

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映画『メッセージ』

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映画『メッセージ』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

【原題】ARRIVAL

【日本での公開】2017年5月19日

【上映時間】116分

【監督】ドゥニ・ヴィルヌーヴ

【脚本】 エリック・ハイセラー

【出演】エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー

【あらすじ】巨大な球体型宇宙船が、突如地球に降り立つ。世界中が不安と混乱に包まれる中、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は宇宙船に乗ってきた者たちの言語を解読するよう軍から依頼される。彼らが使う文字を懸命に読み解いていくと、彼女は時間をさかのぼるような不思議な感覚に陥る。やがて言語をめぐるさまざまな謎が解け、彼らが地球を訪れた思いも寄らない理由と、人類に向けられたメッセージが判明し……。

映画.comの評価平均点 3.7点 / 評価:112件

Yahoo!映画の評価平均点 3.77点 / 評価:457件

Filmarksの評価平均点 3.9点

僕の評価は100点中 85点

ざっくりとした感想は…

僕を含めた、おそらく多くの観客が思ったことでしょう。

「ようわからんけど、すごい映画を観た気がする」

 

各レビューサイトを見ても、大絶賛の方もいれば、駄作とけなす方もいらっしゃいます。

何と言うか、一言であらわすと「現代アートを観たときのような気分」ですね。

作風じたい(宇宙船の造形も)も、非常にアート的というか、すごく強烈なメッセージを発しているんだけど、どこか掴みづらいというか。

「宇宙人襲来か!?」というSF映画ではありがちな題材を使っていながら、実は非常に奥が深い、底が見えそうで見えない底なし沼のような、そんなメッセージが隠されている映画でした。

ただひとつ言えることは、1回の鑑賞でこの映画を理解するのは到底ムリ。その無理さ加減は、昨今の映画の中では飛び抜けていますね。

というわけで、今回の僕の感想は…非常に無理くり書いた感がありますことを、先にお詫び申し上げます。

 

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『メッセージ』は、派手な打撃も投げ技もないプロレスだ

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ある日突然、地球に宇宙人がやってきたら…

たいていのSF映画では、世界最強のアメリカ軍が征伐に乗り出すか、世界中の国々が協力して返り討ちにするか、なんだかんだで侵略されて終わりか。

とにかくよくあるのは、「人類対宇宙人の戦争」という構図ですね。

例外的には、かの名作『未知との遭遇』がありますが。

 

この『メッセージ』については、映画評論家の町山智浩さんが素晴らしい解説をされていますし、絶賛派の方々は、「いろんなことを考えさせられる映画」という感想を述べられています。

www.youtube.com

 

僕自身、鑑賞後は過去に観たどの映画とも違う、不思議な感覚にとらわれました。なんともたとえようのない高揚感というか、「すごい映画を観た」としか言い表せない感情。

 

僕が抱いたこの感情を何かにたとえることができないか…

偶然、その日の夜に観た新日本プロレスの試合で、まさに「もしかして、これも映画『メッセージ』と同じような感情なのではないか?」と思うことがありましてね。

それがこちらの試合、「タイチ vs TAKAみちのく」。

 

対戦する二人のプロレスラーについて説明しておきますと、ふたりとも同じヒール(悪役)ユニット「鈴木軍」に所属する選手。

いわゆる同門対決(味方同士の対決)であり、お互いが「相手の手の内を知り尽くしている」と言うほど旧知の仲。

タイチ選手 http://www.njpw.co.jp/profile/709

TAKAみちのく選手 http://www.njpw.co.jp/profile/710

そんなレスラー同士が戦うと、どんな試合になるのか…?

 

ネタバレ?になりますが、開始のゴングが鳴ってしばらくは、にらみ合い。

会場から「早くしろ!」という野次が飛んできても、お構いなし。リングをぐるぐる回りながら、にらみ合い。

ようやくロックアップ(がっちりと組み合うこと)するかと思いきや、一方が軽く躱してリング外へ降り、相手と距離を取る…の繰り返し。

それが5分、6分、7分と続くわけです。

しびれを切らした観客の「帰れ!」コールも何のその、二人は直接触れ合うことなく、攻防らしい攻防もないままにらみ合い、試合が8分ほど経過したところで、ようやく打撃の応酬…

と思いきや、これもお互いに手の内を読んでいるのか、当たらない当たらない(Twitterの動画のシーン)。

そして、試合開始9分ごろにようやくファーストコンタクト…で、タイチ選手がTAKAみちのく選手の裏をかいて丸め込み、3カウントであっという間に決着。

 

おそらく、観ていた観客、視聴者のほとんどが唖然としたことでしょう。

「なんだこれ?ホントにこれがプロレスかよ?」

当然ながら、賛否両論巻き起こる試合。

でも、これもプロレスなんです。

選手が怪我するほどの、バチバチの打撃戦、派手な飛び技なんてなくても、それまでのストーリーの構築と、にらみ合いと、ちょっとの技があればプロレスは成立する。

そんなメッセージを汲み取ってしまうような、特別な一戦でした。

 

…さて、長いプロレス話を続けましたが、本題に戻りましょう。

「宇宙人が地球にやってきたら、とりあえず武力で迎え撃つっしょ!」というSF映画の定番を覆し、宇宙人とのコンタクトに重きをおいた『メッセージ』は、まさに「タイチ vs TAKAみちのく」のプロレスと同じ。

非常に強引なこじつけなのは承知のうえですが、『メッセージ』も「タイチvsTAKAみちのく」も観たという数少ない僕の同志であれば、たぶん納得してくれるはず…

宇宙人が地球にやってきたからと言って、侵略が目的とは限らない。相手とコンタクトを取り、平和的な解決を目指すことも、十分にSF映画になりうる。

つまり、戦うだけが地球人と宇宙人の運命じゃない。

一方で、「観念的、概念的でわかりにくい、面白いと思えない」という否定派の方々がいるのも当然です。

この映画には、それくらいの強い「メッセージ」があったのは確かですから。

 

というわけで、まとめ

「宇宙人が地球にやってきた」という映画内イベントがオモシロすぎたので、ここにフォーカスを当てて語ってきました。

ただし、この映画が観客に伝える「メッセージ」はもっと深いところにあると思います。言ってしまえば、宇宙人がやってきたくだりとかは、観た人に伝えられるべき「メッセージ」のお膳立てにすぎない。

その「メッセージ」とは、過去現在未来という「時間の縛り」、コミュニケーションの道具としての「言葉」、真相を知ったときの「究極の選択」などなど捉え方はさまざま。

このあたりはまだ1回の鑑賞では、まったく捉えきれていません。

真相を知ってからもう一度観ることで、初回の鑑賞とは異なる感想を持つタイプの映画だと思います。

原作小説を読むことでも、別の視点を得られるかもしれません。

さてさて、初回の余韻を忘れないうちに2回めの鑑賞に行ってきます。

 

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今日のおやつは「ばかうけ」に決定

劇中の音楽が印象的でした

原作小説『あなたの人生の物語』

 

さよなら、僕が愛したグルート。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の感想、レビュー。

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こんにちは、もとむらはじめ(@motomurahajime)です。

気づけば2週間ぶりの更新となりました。

みなさま、5月の連休、連休明けの地獄の平日、いかがお過ごしでしょうか?

ここ最近、休日でもお構いなしに仕事したり、プロレスの過去の動画を漁ったりと、映画とは離れた生活を送っていまして…観たい映画は数あれど、なかなか観に行く機会がない状況でございました。

されど!この作品となれば、観に行かないわけにはいかぬでしょう!

今回は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を取り上げます。

「邦題がクソ」という話題は、いずれ記事にするとして…

僕は前作の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(GotG)が大好きでしてね。公開された2014年の個人的ベスト映画に挙げております。

MCU最新作として、期待も大きい作品。それでは、レビューへとまいりましょう。

 

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映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』

youtu.be

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス|映画|マーベル|Marvel|

【原題】Guardians of the Galaxy Vol. 2

【日本での公開】2017年5月12日

【上映時間】136分

【監督】ジェームズ・ガン

【脚本】ジェームズ・ガン

【出演】クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、ヴィン・ディーゼル

【あらすじ】ピーター(クリス・プラット)は“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”のまとめ役として、刑務所で出会ったくせ者たちを率いている。宇宙一荒っぽいアライグマのロケットは、ブツブツ文句を言いながらも小さな相棒ベビー・グルートと共に銀河の平和を守るために奮闘。緑色の肌を持つ美しい暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)らと共に行動し……。(シネマトゥデイ)

映画.comの評価平均点 4.3点 / 評価:68件

Yahoo!映画の評価平均点 4.64点 / 評価:396件

Filmarksの評価平均点 4.4点

僕の評価は100点中 65点

 

どのサイトものきなみ評価が高い…

まあ、期待の続編ですし、あのMCUシリーズですからね。

ただ、僕は前作の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が、公開当時の個人的年間ベストに挙げたいくらい大好きな作品なんですが、今回の続編は…

最初から最後まで「コレジャナイ」という思と闘いながらの鑑賞となりました。

面白くないとは言わない、前作を超えろとまでは言わない、でも、圧倒的に「1」の方が面白かった。

 

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『スター・ウォーズ』の恩恵?素晴らしき宇宙人の多様さよ

「リミックス」で僕が一番感動したというか、感心したのは、宇宙人のデザインの多様性ですね。

「1」よりさらに磨きがかかってました。

ならず者集団「ラヴェジャーズ」のワルたちの面構えも好きなんですが、全身が黄金のソヴリン星人指導者のアイーシャ(あのエリザベス・デビッキが演じてる!)なんか特に好きですね。

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ソヴリン星人がいわゆる無人戦闘機(ドローン)で遠隔操作しながら、しかも撃墜数とかを競っているところなんかは、「現代の戦争のあり方を皮肉っているように受け取ることができな」なんて真面目に思っていたら、80年代のアーケードゲームのようなSEに、周りのやつはゲーセンのハイスコアを見るようなノリ。あれはどんなギャグよりもひねりが効いててよかった。

さらに、今回登場した宇宙人のなかでも、とくにデザインがいいなあと思ったのは、ヨンドゥとスタカー(シルベスター・スタローン!)が最初に出会う星(惑星コントラクシア)にいた、マネキンのような宇宙人。

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画像が見つからないんですが、あのデザインは本当に秀逸でしたね。

 

マンティス?

ドラックスが「醜い」って言ってましたけど、僕は黒目が大きすぎる顔って本当に苦手というか、生理的にダメみたいで(ネビュラはまだ許せる)、スクリーンに登場するたびに目を背けたくなるような悪寒を感じていました。

マンティスのデザインは個人的にダメ。

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それはいいとして…こういった宇宙人の造形が前作に比べてパワーアップしてるのって、ディズニーが『スター・ウォーズ』のルーカス・フィルムを買収したことで、その技術がMCUにも継承された恩恵ってことなんでしょうか。

とにかく、こういった秀逸なデザインがどんどんMCUシリーズに伝播するのは大歓迎ですね。

 

同じようなシーンをMCUシリーズで観たような…

今回のラストバトル、エゴの惑星でエゴのコアを巡る攻防ですが…

何回やるんですかね、「最終的にはコアを破壊すればすべてOK」って。

それ『アベンジャーズ』でもやったし、別の作品で言えば『パシフィック・リム』でもやってたじゃないですか。

「敵の大群に囲まれた少数精鋭が奮闘する」って構図も、『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』でやったやつじゃん…

もうひとつ言うと、巨大な顔だけのラスボスって、つい最近『ドクター・ストレンジ』のドルマムゥでやってるじゃん…

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敵が強すぎる、パワーインフレが振り切りすぎてる作品のクライマックスは、こうならざるを得ないんでしょうか…

使い回しがダメとは言いませんが、正直なところ食傷気味ですよね。

そう考えると、やっぱり「1」のラストバトルは素晴らしかったなあと。

『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』風ではありましたが、主力のガーディアンズがロナン&側近と戦い、ノバ帝国軍がロナンの戦闘機部隊と戦う構図。

空中戦が都市の上空ということもあり、ロナンの船の巨大感や、ドッグファイトの臨場感が十分に味わえましたね。

「インフィニティ・ストーン」の破壊の力を食い止めるために、クイル、ガモーラ、ロケット、ドラックスが手をつなぐシーン…思い出すだけで涙腺が緩む、超絶名シーンじゃないですか。

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ひるがえって「リミックス」はというと、惑星エゴのコアというよくわからない空間で、既視感のある戦闘シーンが繰り広げられ、あまつさえ超サイヤ人神化したクイルまで登場するという始末ですよ。パックマンのくだりとか、もう心がポッキリと折れそうでした。

比べてもしょうがないかもしれませんが、これじゃあ「1」は到底超えられないです。最後にヨンドゥがアレしたのは、せめてもの救いなのかもしれませんが…

 

ベビーグルートに決定的に乗れず...

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「GotG」のマスコットキャラとなったベビーグルート。

愛らしさに大きくかじを切ったそのキャラクターはおおむね好評のようですが…

僕のようにもとのグルートが好きだった人間は、どうも複雑な感情を抱いてしまいます。

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のっそりとしてるんだけど、怒ると手がつけられないくらい強い、でも最後は自分を犠牲にしてまで仲間を守るという優しさを持つグルートを、心から愛していたのですよ。

今回のベビーグルートは、まさに幼児さながらと言うか、幼児の中でもちょっと発育が遅い?キャラクターになってましたね。

これまた「つい最近、どっかで観たなあ~」と思ってたら、ピクサーの映画『ファインディング・ドリー』のベビードリーでした。

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可愛いは可愛いんですよ。ガーディアンズのメンバーがヌルヌルモンスターと戦っているのをよそに、気持ちよくダンスしてるオープニングも悪くはない(それでも「1」のオープニングには及ばないけど)。

でも、何というか「ほら!ね?ベビーグルート!かわいいでしょ?」っていう押し付けがましい製作者側の主張のように受け取ってしまうんですよ。以前のグルートにあった魅力がすべて「可愛い」に集約されてしまった感じ。まあ、「わかりやすいんだろうけど、そりゃないだろう」と。言ってしまえば可愛いだけ。

ヨンドゥのフィンを盗み出すくだりとか、爆弾のボタンのくだりとか、ちょっとこすり過ぎだし、何かの伏線にもなってないし、短時間で連発するのはさすがにしつこい。

せめてクライマックスの爆弾のボタンのくだりで、「正しいボタンを押せたのは、大きいグルートのときの記憶が蘇って…」みたいな伏線というか、前作とのつながりでもあれば、諸手を挙げて絶賛したんですけどね。

次はティーンエージャーになったグルートですか…早く成長して前のグルートに戻ってくれないかな…

 

良くも悪くもディズニー的になった「リミックス」

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全体をとおして思ったことは、MCUシリーズの本流である「アベンジャーズ」が、「ヒーローとは何か」というシリアスで重いテーマに向かっている一方(「シビル・ウォー」に顕著)、支流の「GotG」がハチャメチャでオモシロを貫いているのは、息抜きという意味でも、とても良いことだと思ってます。

思ってますが…良くも悪くもディズニー的になったというか。

それは「ベビーグルート可愛いでしょ」推しだったり、ところどころ「点で取りに行く笑い」だったり、「あ、なんかこのへんディズニーっぽいな」と気づくところが随所にあって、僕好みの続編でなくなってしまったのは残念ではあります。

別に、「これはディズニーの圧力だ!」なんて極論は言いませんよ。ディズニーがマーベルを買収したのが2009年か2010年ですから、前作だってディズニーの影響を受けててもいいはずなんですが、今回はやたら「GotGのディズニー化」を感じてしまいました。

もちろん、「シッチャカメッチャカだけど、最終的には収まるところに収まる、そこが面白い」という高い評価があるのはわかります。誰かが「アトラクション的」と言ってましたけど、それがディズニー映画の良さっだたりしますからね。

でも、最初に乗れなかったら、最後まで乗り切れない辛さというのもあるんですよね~

「このジェットコースター、ぜんぜん怖くないな」と思ったら、あとはゴールするのを待つだけっていう苦痛を味わうような。

僕にとって「リミックス」は、結局最後まで乗り切れずに終わった作品となりました。

 

というわけで、まとめ

本作もエンドロールの後にちょっとしたおまけシーンがありますが、大事なのはそこよりも、エンドロール前のシーンですかね。

ソヴリン星人のアイーシャが何かやらかそうとしているようです。

でも、サノスという巨大な敵がすでにいるのに、また新たに敵増やしちゃって大丈夫なの?

まあ、これは杞憂でしょうが。

『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー:リミックス』、残念ながら僕は最初から最後まで乗れませんでしたが、楽しい作品であることは間違いないと思います。

ぜひ劇場で!

 

前作はマジで名作です。おすすめ!

 

 

サントラもいいよ。

 

 

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アニメ版と実写版、比較してみてわかったこと。映画『美女と野獣』の感想、レビュー。

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こんにちは、もとむらはじめ(@motomurahajime)です。

公開から1週間おいて、ようやくディズニー・アニメの不朽の名作の実写化、『美女と野獣』を鑑賞してきました。

いま、本文を書き終わってこの導入部を書いているんですが...

僕のブログ記事の中では最大の文字数になりそうです。

それだけ、お伝えしたいことが多いってこと!

ではさっそく、レビューへとまいりましょう。

 

 

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映画『美女と野獣』

youtu.be

美女と野獣|映画|ディズニー|Disney.jp |

【原題】Beauty and the Beast

【日本での公開】2017年4月21日

【上映時間】129分

【監督】ビル・コンドン

【脚本】スティーヴン・チョボスキー、エヴァン・スピリオトポウロス

【出演】エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス、ルーク・エヴァンズ

【あらすじ】進歩的な考え方が原因で、閉鎖的な村人たちとなじめないことに悩む美女ベル(エマ・ワトソン)。ある日、彼女は野獣(ダン・スティーヴンス)と遭遇する。彼は魔女の呪いによって変身させられた王子で、魔女が置いていったバラの花びらが散ってしまう前に誰かを愛し、愛されなければ元の姿に戻ることができない身であった。その恐ろしい外見にたじろぎながらも、野獣に心惹(ひ)かれていくベル。一方の野獣は……。(シネマトゥデイ)

映画.comの評価平均点 4.1 点 / 評価:168件

Yahoo!映画の評価平均点 4.42 点 / 評価:1728件

Filmarksの評価平均点 4.2点

僕の評価は100点中 60点

 

さすがディズニー期待の新作といいますか、ディズニーが「今年もっともヒットさせたい」という気持ちの現われがよく出てましたね。

各レビューサイトも軒並み高い評価がされています。

僕のざっくりとした感想は...

「『美女と野獣』の実写版は、アニメ版を超えられなかったかあ」です。

2015年に実写版『シンデレラ』が公開されましたが、あれは僕の中でディズニー実写版映画最高傑作でしてね。

あまりにも好きすぎて、わざわざ記事を1本こしらえたほどです。

【関連記事】人はあまりにも美しいものを観ると涙する。ディズニー実写版『シンデレラ』考。

実写版の『シンデレラ』は、アニメ版を超えていましたが、実写版『美女と野獣』はというと...「あなたのことはそれほど」というのが正直な感想です。

 

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本作を観る前に...

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実写版を観た後でもいいんですが、1995年のアニメ版『美女と野獣』を予習がてら観ておくといいかもしれません。

アニメ版に忠実かと思いきや、けっこう思い切った追加要素や、まるまる端折られたシーンもあります。

気づいた点をいくつか挙げておくと...

実写版の追加要素

  • ベルの母親のエピソード(ベルの出生のひみつ)
  • ガストンの相棒、ル・フウがゲイ
  • 魔女の「世を忍ぶ仮の姿」がキーパーソンとして登場する
  • 追加アイテム「魔法の地図帳」

実写版で端折られた要素

  • モーリス(ベルの父親)が発明家
  • チップくんがこっそりベルの家に行く
  • モーリスを施設に連れて行こうとする悪者が出てこない

鑑賞中にいろいろと気づくのも映画の楽しみのひとつだと思うので、実写版を観る前、あるいは観た後に、一度アニメ版を鑑賞されることをオススメします。

ちなみに、吹替版のキャストの皆さんの演技、とても良かったですよ。僕が吹替版で気になった点は別のところに...

以下、ネタバレを多分に含みますので、まだ鑑賞されてない方はUターンをおすすめ。

 

実写版のキャラクターについて個人的な感想

実写版に登場するキャラクターたちについて、アニメ版と比較しながら、個人的に感想を述べてみたいと思います。

ベル(エマ・ワトソン)

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歳を重ねてますます美しくなっている。スクリーンに映し出されると、パッと目を惹く華やかさがある!

ただ、ベル役としては「華がありすぎる」んですよ。僕は予告の時点からずっと「コレジャナイ」感を抱いてました。

僕の中でのベルって「田舎に埋もれてる美しい娘」というイメージなんですね。でも、エマ・ワトソンにはどうしても都会的なイメージを持ってしまうし、エマ・ワトソン得意?の「左の口角を上げる表情」が出ると、「あ、やっぱり違うな」と。もっと「田舎臭え女優出してこいよ」と。

左の口角を上げる表情。チャーミングではあるんですが...

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「じゃあ、エマ・ワトソン以外にだれが入るのよ?」って言われると、うーん。

ジェニファー・ローレンスか、20代の頃のナタリー・ポートマンあたりかなあと。スター性、話題性で見ても、比肩する女優は彼女たちくらいですかねえ。

とは言え、『美女と野獣』の舞台がフランスであること、ティズニーが実写版『美女と野獣』で積極的にLGBTの要素を取り入れた?と考えると、フランス生まれで、かつUNウィメン(女性の地位向上を目的とした国連の組織)の親善大使であるエマ・ワトソンに白羽の矢が立ったのも頷けます。

野獣(ダン・スティーヴンス)

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ダン・スティーヴンスの素の顔が拝めるのはラストしかないので、ここでは野獣の造形について。

僕ね、アニメ版の野獣のデザインが大好きなんですよ。醜い姿でありながらも、どこか愛らしさのある、あのデザインね。

実写版は、特徴的な下顎の牙がないし、角の向きも逆。「そもそもまったく別ものじゃないか...」という感想です。エマ・ワトソンのベル以上に乗れなかった...

さらに言うと、やっぱりフルCGで描かれた野獣は違和感ありました。いくら『ジャングルブック』で少年以外の動物をCGで書いたとはいえ、です。

むしろ、古き良き?特殊メイクで良かったんじゃないかな?くらいに思います。中の人は2mくらいの俳優さん持ってくればOK。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のドラックス役でおなじみ、デビッド・バウティスタあたりならイケたっしょ。

プロレスラーの肩書もあるデビッド・バウティスタ

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ガストン(ルーク・エヴァンス)

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ゲイをカミングアウトしているルーク・エヴァンスを持ってきているところは、さすがというか。本作の中ではベストキャスティングだと思ってます。

もちろんLGBTの観点だけでベストキャスティングってわけではなく、ガストンの粗暴で単細胞で小憎たらしく、女にモテそうなんだけどル・フウをはべらせる懐の深さ?も見事に演じきってますね。

実写版でゲイ要素が強化されたガストンの相棒(愛棒?)ル・フウを演じたジョシュ・ギャッドもよかった。さすが『アナ雪』のオラフの声優さん。

イアン・マッケラン(コグスワース)

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魔法で置き時計に変身させられていたコグスワースを演じたのは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのガンダルフでおなじみイアン・マッケラン。

登場シーンこそ少ないものの、いやいや、お元気そうな姿を見られただけで何より。

そういえば彼もゲイをカミングアウトしてますよね。如何にディズニーが実写版『美女と野獣』でLGBTに切り込んでいったかがうかがえます。

 

実写版『美女と野獣』の良かったところ

では、全体の感想を行きましょう。まずは良かったところから。

僕はアニメの吹替版が大好きなので、実写も日本語吹替えで観ました。

悪くなかったですよ、日本語吹替版。

次は字幕版でも観てみたいと思っています。

オープニングのシンデレラ城が...

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今回は「ビーストの城」になっていました。ディズニーはたまにこういうのやるけど、ニクい演出ですねえ~

オープニングから否応なく期待感を高められました。

アニメ版のファンには嬉しい、実写キャストによるアニメの再現

今回の実写版、けっこう細かいところまでアニメ版を再現しているところは、アニメ版が大好きな方にとっては非常に嬉しい要素じゃないかなあと思いますね。

とくにキャストが歌う歌謡シーンは、本作でもかなり力が入っているようで。

たとえば「朝の風景」「ベルのひとりごと」なんかの歌謡シーンは、映像の再現度高し!心憎い演出に思わず涙がこぼれる瞬間も...

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ただし... 吹替版の「歌詞」については、言いたいことがなくもない。

ル・フウにゲイ要素を取り入れた点

ビル・コンドン監督がインタビューでゲイのキャラクターが登場することについて語っています。詳しくはそちらで。

www.cinematoday.jp

これは観た人によって賛否別れるところかなあと思います。アニメ版にはなかった追加要素ですからね。

僕個人としては、面白い試みだと思いました。本編を邪魔するようなノイズにもならなかったし。

それに、ゲイ要素といっても、ゲイをバカにしているわけではないし、そもそもコンドン監督自身がゲイをカミングアウトしてますから。

製作者の都合によってかどうかわかりませんが、ゲイに寄り添ったキャラクターとして登場したル・フウ、僕は非常に好感が持てましたね。

バラの花びらが落ちる演出

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『美女と野獣』のキーアイテムといえば、王子に野獣の魔法をかけた魔女が残していったバラです。

花びらが全部散るまでに「真実の愛」を見つけなければ、魔法が完全なものとなってしまい、元の姿に戻れなくなってしまう...というアレ。

実写版では、バラの花びらが散ると、城の一部が崩れ落ちていくという演出が追加されています。

この演出によって、「魔法が完全なものになるまであとわずか」という緊迫感と、「人々の記憶から、城と王子のことが忘れ去られていく」という悲愴感が、みごとに表現されています。

細かいところではありますが、残された時間はあとわずかという「タイムリミット」感
がよく出てて、ナイスな追加要素だと思いましたね。

「真実の愛」は間に合わなかったのか!!

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王子がビーストに変身させられたのと同じく、召使いたちも魔女の魔法によって、城の調度品に変身させられますね。

そんな彼らのドタバタも『美女と野獣』の見どころなわけですが、実写版ではちょっとだけ彼らの描写が追加されてまして。

それが、「(タイムリミットまでに)真実の愛は間に合わなかったのか!!」

ラストの手前、魔法が解けずに人格を失っていく(身も心も調度品になってしまう)召使いたちのシーンが追加されています。

実写版のビジュアルが僕の好みでなかったため、たいして思い入れもなかった召使いたちなのに、どこか悲しい。胸に迫るものがありましたねえ。

これもナイスな追加要素。さすがにここは泣いちゃったなあ...

 

実写版『美女と野獣』の残念だったところ

次に、個人的に実写版『美女と野獣』の残念だったところをピックアップしていきます。「良かったところ」よりは多め...

ベルの母親にまつわるエピソード

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実写版の大きな追加要素のひとつが、ベルの母親についてのエピソードです。

ベルの母親はベルを産んだ直後に黒死病(ペスト)にかかり、モーリス(ベルの父親)と赤ん坊のベルに感染しないよう、隔離されたまま死を迎える、という悲しい過去が明らかとなるわけですが...

これねえ... 正直、いらなかったように思います。

このエピソードがあったからと言って、感動が倍増したかと言ったらそうでもない。

アニメ版で「頭がおかしい」とされていたモーリスが、実写版のこの追加要素で、さらに惨めなじいさんになってしまった...という感じがするんですよね。

 

さらに、この追加要素のために新たに追加された「アイテム」がありまして。

地図に触れたものをどこでも好きなところに運んでくれるという「魔法の地図帳」。ドラえもんのひみつ道具で言うところの「どこでもドア」みたいなアイテムです。

これが、実写版のみの「魔女が王子に残していったアイテムのひとつ」として登場します。

...ん?

アニメ版では、魔女が残したアイテムに「魔法の鏡」がありましたね。防犯カメラよろしく、思い浮かべた人の姿が鏡に映し出されるというアイテムです。

それだけでも「なんて気前のいい魔女なんだ」と思うんですが、さらにアイテムが追加されるとなると...

「さすがに贈り物しすぎだろう」とツッコまざるを得ない。

追加エピソードと追加アイテム、僕の目には蛇足要素として映りました。残念ながら。

ウイッグとおもしろメイクのギャグ、こすりすぎ

たぶん観た人ならだれもが感じたと思います。3回も出されるとさすがに食傷気味になる。

そういうとこ、アカンとこやでキミ。

日本語吹替版の歌詞差し替え問題

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まだ日本語吹替版でしか観てないのですが、吹替版ならではの残念なところがありましてね。

まず「一部の歌詞がアニメ版と違う」ところが気になったのは、個人的には大きなマイナス要素です。気づかなければ全然OK。

リップシンクのために差し替えられたのかわかりませんが、アニメ版ではお歌のシーンだけで涙腺がちぎれるくらい泣いちゃうのに、実写版のお歌のシーンは「あれ?こんな歌詞じゃなかったよなあ...」という戸惑いが先行してしまいまたね。まったく入り込めない。

とくに、中盤のクライマックスであり、涙腺キラーである「美女と野獣」のお歌のシーン。歌詞の差し替えはもちろん気になったんですが、それよりも僕の大好きな「ちょっとした多幸感を味わえるシーン」がない!!

それは、ポット夫人があくびするチップくんに「食器棚へおゆき。もう寝る時間よ」とやさしく語りかけ、おやすみのキスをして送り出す。

チップくんがダンスホールを出ていくところで、ドアのスキマからちょっとだけ顔を覗かせる...という一連のシーン。

これね、超大事なシーンですから!

「帰るまでが遠足」と言うのと同じように、「チップくんがドアのスキマからちょっとだけ顔を覗かせるまでが『美女と野獣』のダンスシーン」なんですよ!

幼さゆえに「真実の愛」というものを知らなかったチップくんが、ベルとビーストの仲睦まじい姿を見て、彼なりに「これが『真実の愛』なのかも」ということを悟る...それを暗示させるのが、あのチップくんの笑顔なんですよ。僕の勝手な解釈ですが。

そこをバッサリとカットするというのはねえ...個人的にはかなりのマイナス点なのであります。

実写ゆえのナマナマしさ

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どうしてもアニメ版と比較しながら観てしまうのですが(というより、そうやって観るのも楽しみ方の一つ)、「アニメでは気にならなかったのに、実写にすると妙にナマナマしいな」と思うところが多々ありましてね。

例えば、先ほどちょっと触れましたが、「頭がオカシイ」とバカにされているベルの父親モーリス、ベルに執着しすぎて周りが見えなくなっているガストン、さらにそのガストンにそそのかされて野獣の城を急襲する村人たち...

アニメ版ではとくに気にならなかったこれらの要素が、実写版で生身の人間が演じると、途端にナマナマしくなるというか、「常軌を逸してる」「こいつら、頭おかしい」感がダイレクトに伝わってきましてね。

「何か、観ててツライなあ」なんて思ってしまいましたよ。

僕の中でベスト・オブ・ディズニー実写版映画であるところの『シンデレラ』では、まったくそういう感情は湧いてこなかったんですけどねえ...

 

というわけで、まとめ

気づいたら5000字以上書いてました。

アニメ版と実写版、比較してみてわかったこと...

最初にも書きましたけど、アニメ版『美女と野獣』って、本当に傑作なんだなあってことです。

ただまあ、僕はラストでビーストがもとの王子の姿に戻るのって、ちょっとばかり寂しい思いもするんですけどね。

 

さて、実写版については、そのうち日本語字幕版も観に行くつもりなので、もしかしたら字幕版を観た上でさらに追記するかもしれません。

なんだかんだ言って、好きな作品になると文字量も熱量も大きくなっちゃいますね。

というわけで、ゴールデンウイークにも入ったことですし、ぜひ劇場にて。

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これは古代中国版の『パシフィック・リム』だ。映画『グレートウォール』の感想、レビュー。

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こんにちは、もとむらはじめ(@motomurahajime)です。

先週は日曜日に鑑賞した『バーフバリ 伝説誕生』の興奮冷めやまぬままにレビュー記事をアップしまして、実はこちらのレビュー記事がまだでした。

今回は先週から公開されている『グレートウォール』を取り上げます。

マット・デイモンがあーだこーだでアカデミー賞を逃した件はよく知らないのですが...

中国資本に買収されたレジェンダリー・ピクチャーズが、いよいよ本格的に中国を舞台にした映画を制作したということで、変な注目と期待をしております。

それでは、レビューへとまいりましょう。

 

映画『グレートウォール』

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映画『グレートウォール』公式サイト 2017年4月14日(金)公開

【原題】The Great Wall / 長城 / 长城

【日本での公開】2017年4月14日

【上映時間】103分

【監督】チャン・イーモウ

【脚本】カルロ・バーナード、ダグ・ミロ、トニー・ギルロイ

【出演】マット・デイモン、ジン・ティエン、アンディ・ラウ

【あらすじ】世界を旅するウィリアム(マット・デイモン)ら二十数名の傭兵部隊は、シルクロードの中国国境付近で馬賊に攻撃された上に謎の獣に襲われる。生き残ったウィリアムとトバール(ペドロ・パスカル)は、禁軍が守る万里の長城にたどり着くものの降伏を余儀なくされる。戦略を担うワン(アンディ・ラウ)によって処刑を免れたのち、自分たちを襲った獣が饕餮(とうてつ)という怪物であり、万里の長城がその群れを都に入れないための防壁だと知るウィリアムとトバール。やがてすさまじい地響きと共に無数の獣が迫ってきた。(シネマトゥデイ)

映画.comの評価平均点 3.4 点 / 評価:57件

Yahoo!映画の評価平均点 3.65 点 / 評価:321件

Filmarksの評価平均点 3.5点

僕の評価は100点中 55点

 

ざっくりとした感想は...

古代兵器vs地底怪獣... これは古代中国が舞台の『パシフィック・リム』かな?

映画全体の雰囲気としては、形は違えどレジェンダリー・ピクチャーズが誇る名作『パシフィック・リム』に近いものがありました。

その『パシフィック・リム』を、よもや古代中国の万里の長城を舞台にやるとは...なんとも無茶苦茶な設定。

キャッチコピーの「誇り高き仲間を信じて、”伝説”に立ち向かえ」って、制作陣に送られた言葉なのかなあと邪推した次第です。

 

もしも古代中国の禁軍が怪物と戦ったら...

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『グレートウォール』の舞台である万里の長城は、北方の異民族が侵攻してくるのを迎撃するために建造された人工壁です。

秦代の紀元前221年にひとまず完成した古代の城壁ということで、当時の万里の長城にまつわる物語は、史実と伝説が渾然一体となっているわけですね。

そこで立ち上がった企画が「もしも万里の長城が人間以外のモンスターと戦うために建造されたものだったら」という、なんとも無茶苦茶なもの。

まあ確かに、「史実と伝説が渾然一体」となっているわけですから、そんな無茶苦茶な設定だって、味付け次第では極上の映画になる可能性はある。

僕自身、こういった人間の軍隊が人外の軍隊と戦う映画って大好物でしてね。

『インディペンデンス・デイ』『バトルシップ』などは、現代の人間の軍隊vsインベーダーの代表作と言えるでしょう。

さらには、軍隊ではないですが、平安時代にもののけの類と戦っていたという設定の、野村萬斎主演『陰陽師』という名作もありますね(あれは野村萬斎の魅力が大半ですが)。

そこに少しだけ期待して観に行ったわけですが...実際の出来は果たして。

 

トンデモ兵器のオンパレードは楽しい

ツッコミどころはもちろん多いし、ツッコミどころにいちいちツッコミたくなるタイプの映画です。でも、トンデモ兵器のオンパレードはぜひ観てほしい。

『マッドマックス』のドーフ・ワゴンを彷彿とさせる、戦意高揚の「ヌンチャク太鼓」ドコドコでテンションブチ上がる!

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コスパ悪すぎ!60年前の反省は活かされなかったか!?『進撃の巨人』の立体機動装置ばりの鶴軍スーサイドアタック!

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その他にも、カタパルト火炎弾とかオオバサミ(個人的にお気に入り)とか、もっと効果的な使いみちあるだろうと思える気球だとか、とりあえずトンデモ兵器のオンパレードは見た目にも楽しかったですね。

さすがレジェンダリー制作というべきか、『HERO』のチャン・イーモウ力(『初恋のきた道』のチャン・イーモウではない)と言うべきか...力業で押し切る感じは実にお見事。

そこは確かに面白かった!

でもそれは、やっぱりビジュアル面の面白さだけだったんですよね。ビジュアル以外の部分では、どうしても中途半端で。

とくに軍事面では、まったくの軍事弱者の僕でもツッコミを入れざるを得ませんでしたね。

たとえば、いくらジン・ティエン演じるリン・メイ隊長の凛とした佇まいが魅力的とはいえ、「あんな小娘をいきなり将軍にするのはどうなの?」と。

軍師であるアンディ・ラウが人員不足であったとはいえ、最終戦の禁城に出向くなんて、もう作戦放棄したようなもんじゃないですか。

せっかくトンデモ兵器で沸かせてくれた前半から打って変わって、中盤からは「戦争でそれやっちゃダメでしょ」ってツッコミの連続。

一方では「いや、なんでもアリなんだからこれでいいのだ」という葛藤を心のなかで繰り返しながら観ていました。無粋とわかっていても。

とまあ、中盤から終盤にかけてのドラマパートは、やや退屈なのとツッコミの連続とで、やっぱり停滞気味な感じは否めませんでした。

惜しかったのは、せっかく『グレートウォール』ってタイトルなんだから、最終戦も万里の長城でド派手にやってほしかったというところです。個人的に、ここのマイナスは大きい。

 

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決着の付け方に不満が残る

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『グレートウォール』ってタイトルに反して、饕餮の女王(ラスボス)の倒し方がこぢんまりしてましてね。僕は不満が残りました。

「まさかの」というか「そこに落ち着いたか」というか... 「蟻の一穴」タイプ。

これはねえ... まあ終わり方の定番ではあるけれども、地味なんですよね。『パシフィック・リム』もクライマックスはそんな感じだったような?

せっかく大軍同士がぶつかり合う戦争映画なんだから、『バトルシップ』ばりの「秘密兵器登場からの爆撃機で締め」か、『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』の「亡霊騎士団まさかの参戦」のような、否応なしにテンションブチ上がる展開が良かったなあとは思います。

いわゆる「騎兵隊締め」ってやつですね。

僕は、長城から脱走したトバール(ペドロ・パスカル)が馬賊に襲われそうになるくだりは、「これはトバールが馬賊を引き連れて長城に援軍として戻ってくる展開なのでは!?」と期待したくらい。

中国版「騎兵隊締め」が観られたら、僕の点数は80点くらいになってたと思います。

というわけで、まとめ

あとはまあ...

中国の映画って「ここは俺に任せて先に行けーっ!」な展開が鉄板ですが、本作にもその展開が何度かありましてね。

「ああ、またか」という既視感アリアリ、ビジュアル重視の功罪なのか「エモさ」がくどい感じでしたね、本作に関しては。

ジャンル違いますが『孫文の義士団』とか『新少林寺』なんかを思い出しました。あれはなかなか良い「ここ行け」なんですが。

アンディ・ラウとジャッキー・チェン夢の共演『新少林寺』。

 

『ローグ・ワン』も「ここ行け」映画。

 

 

...それは良いとして。

レジェンダリーが中国資本に買収されて、やれ中国寄りだプロパガンダ映画だと、批判されることも多くなるかもしれません。

でもまあ、せっかく米中合作で映画を制作していくんだったら、ハリウッドとのハイブリッドな映画を世に出していってほしいですね。

前回の記事に書いた、同じアジア映画で歴史戦争モノを描いた『バーフバリ 伝説誕生』もですけど、アジアの映画市場が活気づいてくるのは良いことです。

今後もインド、中国、東南アジア諸国、そして日本の映画に注目していきたいですね(『グレートウォール』の記事にしては無難な締め方)。

 

これは...ちょっと欲しいぞ。

 

 

魔改造して要塞化しよう。

 

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